練り込み陶芸入門
 
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2-1 色粘土をつくる

 練込み用粘土について


 陶芸用の粘土は大きく分けると、白土と赤土の2種類ですが、窯業の専門店では業者がブレンドした様々な粘土が販売されています。
 「練り込み」で使う粘土は顔料を混ぜていろいろな色土をつくるので、細かい目の白土を用意します。顔料を使用せずに、白土と赤土を組み合わせて練り込みができます。またより白く細かい磁器土でもできますが、陶土に比べやや扱いづらいです。この本では信楽の「白水簸」という粘土を使っています。


 練込み用顔料の種類
 練り込み顔料は、現在多くの種類が販売されています。顔料は酸化金属で、粘土に混ぜる割合でほぼ計算通りの色をつくることが可能です。また、絵の具のように青と黄で黄緑の色をつくることもできます。
他にも、練り込み用の顔料を固めて陶芸用のクレパスをつくったり、白絵土に混ぜて色化粧土に使用します。

 



顔料(陶試紅)を10%含む色粘土を5kgつくる

 

練り込み用の顔料(陶試紅)を500g用意する
水を加えて乳鉢でする。マヨネーズぐらいの柔らかさ。


 

粘土(白水ヒ)4.5kgを用意する。
粘土をスライスし、顔料を混ぜる


 

粘土に顔料を付ける。粘土をちぎって、乳鉢のまわりの顔料もきれいにとる。
顔料が柔らかく扱いにくい。


 

なじむまでよく練る。
粘土が柔らかい時は、アーチ型にして乾かす。 



顔料(陶試紅)を10%含む色粘土から、顔料を5%、3%、1%含む色粘土を各2kgつくる。



(1)10%の色土から5%の色土を2kgつくる。
  10%の粘土を900gに、白土を1,100g追加し練る。
  計算式(900+n):100=100:5

(2)10%の色土から3%の色土を2kgつくる。
  10%の粘土を540gに、白土を1,460g追加し練る。
  計算式(540+n):60=100:3

(3)10%の色土から1%の色土を2kgつくる。
 10%の粘土を180gに、白土を1,820g追加し練る。
 計算式(180+n):20=100:1


 

粘土を用意。
それぞれを薄くスライスしに重ねる。 


 

荒練り・菊練り


 

奥から、10%、5%、3%、1% の粘土。
粘土は、乾かないようにビニール袋にしまい、ラベルを貼っておく。



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