練り込み陶芸入門
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1-5 成形について

(4) ロクロ成形

 

電動ロクロで作品をつくると、みるみるうちに粘土が伸びて、作品ができます。
しかし実際やってみると、イメージ通りにはならなくて難しさを実感します。
やきものは「土錬り3年、ロクロ10年」といわれ、成形の中でも難しい技術で、ねらい通りの作品が作れるようになるには少し時間がかかります。
ロクロ成形後、乾燥させます。さわっても形がゆがまない程度(生乾き)になったら、作品の裏を削ります。削りは、できるだけ削る量が少なくなるように、ろくろ挽きのときにしっかりと粘土をのばし、一削り分を残して切り離すのがベストです。何度も練習してコツをつかんで下さい。





 

粘土をターンテーブル(時計回り・右回転)の上に置き、中心に入れる。
親指で粘土を広げ、次に指をかえて、親指と中指・薬指で粘土をはさみ、上にのばす。


 

口の仕上げ。高さを揃えて切る時は弓を使う。
なめし皮をあてて、口をなめらかに仕上げる。


 

糸で切り離し、作品を移動し、乾燥(生乾き)させる。
作品をロクロの上に伏せて置き、粘土で固定する。
針で削り出す高台の線(あたり)をつけている。


 

削りカンナの角をうまく利用しながら、高台の外側と内側を削りだす。
成形終了





徳利など袋物がねらい通りにできれば、風船挽き・ドーナツ挽き・蓋ものから急須等、
さまざまな形に挑戦できます。




徳利は、背の高い湯呑みをつくり、底の部分を仕上げ、口をすぼめます。
ふくらみをつける時は、柄ゴテを使います。
柄ゴテの位置を感覚的につかめるまで練習が必要です。







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