1-7 窯について
古くは薪を燃料に使い「登り窯」等で焼いていましたが、現在では灯油窯、ガス窯、電気窯が中心です。学校では電気窯を使用しています。
電気窯
電熱線を使用した窯で、煙やガスが発生しないこと、温度調節が容易なこと、完全な酸化焼成になるなどの利点があり、「練り込み」には最適です。
また、ガスバーナーによる補助焚きもできるので、弱い還元をかけることもできます。還元焼成は、窯の内部を酸素不足状態にして焼くことで、酸化された金属を酸素を奪うことで元へ戻します。焼き方の違いで、釉薬や顔料の発色が変わってきます。「練り込み」で還元焼成をすると、青系の色はよく発色しますが、赤や黄色は色がとびやすく、注意が必要です。
素焼き
素焼きの窯詰め。
約8時間かけて700〜800℃まで温度を上げます。
本焼き
本焼きの窯詰め。棚板には、釉薬が熔けて熔着しないように、コーティング剤が塗ってあります。
本焼きが終わり、まる一日経ちました。
作品の裏がざらざらしていたり、尖っているようであれば、砥石ややすりで削り、作品完成です。
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